この休みにドラゴン桜の著者である三田紀房氏が書いた「個性を捨てろ!型にはまれ!」を読みました。
著者の主張の全てには納得できなかったのですが、「まず型にはまることが大事」との主張には一理あると思いました。
ここで突然ですが、我が日本で中世から近世への道を切り開いた織田信長の話をしたいと思います。
戦国時代の研究家である小島道裕氏は「信長とは何か」という著書の中で、織田信長の行動は幕府・朝廷・寺社という既存の権威に対して「できるけどやらない」という姿勢を見せつけることの繰り返しであったと主張しています。
最初から既存の権威を否定し異なる行動をとったのでは、既存の権威から「できない人」との烙印を押されてしまう為、まず最初は既存の権威に従いその価値観を受け入れた上で、後にそれを否定する行動を取ることにより、「時代が変わったから新しい価値観が必要なのだ」ということを周囲に示していたと言います。
現代に生きる私たちにもこの姿勢は非常に重要なのではないかと思うのです。
そして気をつけなくてはならないのは長い時間をかけて「型にはまった」後は、それが自らの既得権益となりやすいので、改革するという意思を失わないことですね。
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